不動産相続のトラブル事例
相続時のトラブルは財産があれば誰にでも起こり得ますが、
特に多いトラブルが不動産に関してのトラブルです。
今回は、不動産相続のよくあるトラブルと解決方法をご紹介します。
相続経験者の中で何らかのトラブルを経験した人、
相続財産の中に不動産が含まれていた人
これらの割合は、どちらも8割程ありました。
このことから相続におけるトラブルが頻繁に起きていることと、
相続財産に不動産が含まれている割合が高いことがわかります。
目次
- ○ よくある不動産相続のトラブル
- ・不動産を誰が相続するのか
- ・不動産を誰も相続したくない
- ・相続税の支払いができない
- ・不動産の名義が変更されていない
- ○ 不動産相続のトラブルを防ぐ方法
- ・所有する不動産の謄本を取得
- ・不動産を含めた相続財産の確認をする
- ○ 早めの相談がおすすめ
よくある不動産相続のトラブル
不動産相続の具体的なトラブル事例についてご紹介します。
不動産を誰が相続するのか
相続財産の中で不動産の価値が高い場合、
その不動産を誰が相続するのか、相続人の間でトラブルが起こることがよくあります。
不動産が現金のように簡単に相続人の間で分けることができれば、
トラブルに発展することは少ないですが、不動産は簡単に分けることができません。
このように平等に分けることができない不動産を誰が相続するかで、
相続人の間で争いが起こってしまいます。
不動産を誰も相続したくない
相続予定の不動産を誰も相続したくないというトラブルもよくある話です。
不動産を相続人の間で押し付けあい
いつまでも遺産分割が決まらないというトラブルが起こります。
古い住宅や資産性のないアパート、
使い道のない土地などの不動産は、
資産価値が低いうえ、維持していくために多額の費用も必要です。
そのような不動産は、売却することも難しいという問題もあります。
不動産は、所有しているだけで、毎年、固定資産税や維持費が必要なため、
価値の低い不動産は相続人にとっては、誰も相続したがらないものになります。
相続税の支払いができない
相続税の支払いができないとういうトラブルは
不動産以外の現金や預貯金などの財産が少ない場合に多く起こってしまうトラブルです。
相続税は、相続人が相続開始から10カ月以内に、
現金で一括で納付するのが原則です。
価値の高い不動産を相続した場合は、
相続税が課税される可能性が高いです。
価値の高い不動産だけを相続してしまうと、
相続税を納税する資金の準備が難しく
相続した不動産を、
不利な条件で売却しなければならない場合もあります。
不動産の名義が変更されていない
相続時に登記簿謄本を取り寄せてみると、
不動産の名義が亡くなった人ではないことが判明するケースがよくあります。
2024年から相続登記が義務化されますが、
現在は義務付けられておらず、
相続しても名義を変更せず、そのまま放置している方も多くいます。
不動産の名義人がすでに亡くなっている場合の名義を変更するためには、
亡くなった方の相続人全員に連絡をとり、
名義変更に同意を得る必要があります。
不動産の名義変更のために
多額の費用をかけなければならないといったトラブルになります。
不動産相続のトラブルを防ぐ方法
相続開始後にトラブルが起こってしまうと、
解決するのに長い時間が必要になったり、
大きな損失になる可能性もあります。
また、トラブルを解決できず、
次の世代まで問題を先送りしなければならないという可能性もあります。
不動産の相続をめぐるトラブルは、
生前にしっかり準備をすることで、防ぐことができます。
所有する不動産の謄本を取得
不動産を相続する場合、
まずやる事は、
不動産の権利関係を明確にすることです。
そのためには、不動産の謄本を取得する必要があります。
抵当権などの権利がないか、
登記名義が変更されているかどうかを確認します。
登記名義が変更されていない場合には、
後々大きなトラブルに発展する可能性があるため、
早めに名義を変える手続きをとることが重要です。
不動産を含めた相続財産の確認をする
不動産以外の財産も含め、相続する財産にどのようなものがあるのかを
事前に確認することをおすすめします。
この相続財産を確認するメリットは、
相続税がどの程度かかるのかを把握できることです。
さらにその相続税をどのように支払いするのかを検討し、
生前に対策を考えることができることです。
相続財産の中で、すぐに換金できない不動産の財産割合が大きい場合、
現金不足により納税資金が足りない場合、
このような場合は事前に対策をとる必要があります。
相続人が納税資金に困らないように、
相続人の間で、どのように相続財産を引き継ぐべきかを確認することが重要です。
事前に確認することで、不動産を売却すべきか、
分けるべきなのかなど、
さまざまな対策を考えることができます。
早めの相談がおすすめ
相続財産の事前確認や、
不動産の査定や売却の準備など
考えなければならないことは多くあります。
これらの問題は早めに準備ができれば、
対策する時間も、資金も十分に得ることができます。
大切な財産がトラブルなく相続できるように、
準備は早く行うことをおすすめします。
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