売却前に対処した方がお得です!不動産の価値を下げるトラブル
不動産の売却価格は、立地と築年数で決まります。
ただ、新築同然のきれいな築25年の物件と、
雨漏りや湿気で家中カビくさい築25年の物件なら、
新築同然のきれいな築25年の物件のほうが、高く売れるのは間違いないです。
どのようなトラブルがあると、不動産の売却価格が下がるのかを知り、
対処したあとに、物件を売り出す事が不動産売却を成功させるポイントです。
そこで今回は、不動産の価値を下げるトラブルをご紹介します。
目次
不動産の価値や売れやすさは不具合の有無が重要!
これから不動産を売却しようと考えている方に知っておいて欲しい情報があります。
不動産に不具合があると、不動産の売れやすさや売却価格が損なわれてしまうということです。
問題点や不具合の少ない中古住宅ほど高く評価されます。
その理由はインターネットを使えば、
いつでも誰でも簡単に物件情報を知る事が出来るので
似たような条件の物件を比較・検討できてしまうからです。
不動産は高額なお金をかけるものなので、買い主は物件の欠点に妥協してくれません。
この不具合があるなら別の物件の方が良いなと買主に思われたら、
良い不動産であっても売れ残る可能性が高くなるので、
不動産売却の際は、いかに予算内で不具合を減らすかを考える必要があります。
不動産の価値を大幅に下げるトラブルとは
次に具体的なトラブルの例をご紹介します。
水回りの破損・汚れ
資産価値の増減には関係がなくても、買い主側には大きな影響を与えるのが、水回りです。
キッチン・トイレ・浴室などは利用頻度が高いため、
汚れやすい場所なので、内覧時には重点的にチェックされる場所です。
シンクのくもりや風呂場に生えたカビ、トイレの黄ばみなど、
水回りのトラブルは成約を不成立にさせる要因です。
不動産を売る際は、重点的に水回りをきれいしましょう。
壊れている設備を新しいものに取り替え、ハウスクリーニング業者の力を利用して水回りをきれいにする事もおすすめです。
不衛生なイメージや使用感からくる売却の失敗を避けられます。
雨漏り
不動産の価値を大きく下げるトラブルの代表例が雨漏りです。
雨漏りによって内部に水分が侵入すると、建材が腐食や、カビが生える原因になります。
腐食した建材は補修をしても、基本的には元の強度には戻りません。
長期にわたり雨漏りを放置した家は、安全性の面で不安から売れづらくなります。
また、カビの繁殖も、不動産売却における大きな障害です。
床下や壁の内側などでカビが繁殖していると、不快な匂いが発生するので
内覧時の印象も悪くなります。
もし住宅に雨漏りしている箇所があったら早く修理しましょう。
自分で掃除をしてもカビに関しては、掃除が難しいので、プロの清掃業者に依頼して
きれいにしてもらうことがおすすめです。
境界線が不確定
土地の境界線が分かりづらかったり、越境されている土地や一戸建ては、中古不動産市場で人気がありません。
その理由は、隣地との境界線が不確定な土地は、隣人トラブルになりやすいからです。
土地の境界線が不確定だと、隣地の所有者が越境してきたり
逆に越境してしまって文句を言われたり、
境界線にある塀の補修費用をどちらが負担するかが原因でトラブルになる可能性があります。
境界線に関するトラブルは、土地の所有者同士での話し合いで解決するので、
一度でもこじれると解決するのが大変です。
境界線が不確定の場合は、土地家屋調査士に頼んで正確な測量図の作成をお願いする事や、
関係者立会の元で境界線を確定させたりして、境界線のトラブルを予防しましょう。
検査済証の紛失
検査済証は、住宅が建築基準法を守っていることを証明するための書類で、
売買契約時に買い主が住宅ローンの審査を受けたりする際に提出が必要です。
検査済証の交付時期は、家が完成して自治体による確認を受けたときの1回だけです。
紛失したら再交付してもらえないので、検査済証を紛失した時点で建築基準法を守っているか分からない、購入時に住宅ローンを使えない物件になるので、
売却が難しい不動産になってしまうのです。
ただ、検査済証を紛失しても、検査済証を交付した記録は、市区町村の役所に残っています。
もしも紛失してしまった場合は、役所で台帳記載事項証明書を発行すれば、
検査済証を紛失していても問題なく不動産を売却可能です。
まとめ
今回ご紹介したとおり、どのようなトラブルで不動産の価値が下がるのか知っておけば、
事前の対処が可能です。
雨漏りや水回りの汚れ・破損、境界線の不確定、
検査済証の紛失など、不具合がある不動産は、何も対処せずに売り出すと
買い主がなかなか見つからず、売却価格を下げて売却することになります。
家や土地の価値を下げるトラブルを解決して、不動産をできるだけ良い条件で売却しましょう。