現地内覧で物件をアピールするには?
住宅を売却する場合、購入希望の方の見学は成約に向けての大切な工程となります。
今回は内覧時に購入希望者が気になるポイントをご紹介します。
ポイントを理解し売却につなげる工夫をしましょう。
目次
- ○ 買い手が気にするポイントとは?
- ・外観
- ・日当たり
- ・駐車場
- ・水回り
- ○ 建物以外のポイントも購入可否に影響する
- ・匂い・騒音・周辺環境
- ・メリット・デメリットの説明
- ○ 不動産会社から情報をもらおう!
買い手が気にするポイントとは?
戸建て住宅を売却する場合、それを購入希望の人が売却物件の見学にやってきます。
一組が見に来ただけですんなりと売却の契約が成立するときもありますが、
10組が来たのにもかかわらず買い手が決まらないこともよくあります。
戸建て住宅を買おうとする人は、内覧時、どのようなところを見ているのでしょうか。
外観
実際に住むのは建物内部になりますが、建物の外観は、第一印象を決める重要なポイントになります。
外観がキレイであるに越したことはないでしょう。
特に注意してほしい事は、屋根や外壁に亀裂がないかどうか等、
建物の価値に関わる大きな問題になる可能性もありますので、確認が必要なポイントです。
日当たり
日当たりも買い手が気にするポイントになります。
特に、窓の向きや方角を確認したいと思われる方もいます。
また、風の通りが悪いと、湿気がこもり、結露が発生する場合や
家が傷みやすくなるため、風通しも重要な確認事項になります。
日当たりがあまり良くない場合は、ベランダや庭に、白砂や玉砂利を敷くと、反射した光が部屋に入ると言われています。
また、家具や壁紙は、白やベージュなど明るめの色を選ぶことで、かなり印象が変わります。
貼って剥がせるタイプの壁紙もたくさん販売されていますので、
自分で貼り替えることもお部屋の印象を明るくできる方法です。
駐車場
駐車場については、平置式という庭の一角を駐車スペースとするものや、
車庫形式のビルトインタイプなのかという点が、ポイントになります。
また、駐車しやすいかどうか、自分の車が入るのかどうかもとても重要です。
事前に幅、高さ、奥行きは具体的なサイズを確認しておきましょう。
水回り
キッチン、トイレ、浴室の毎日使う水回りは、やはり気にするポイントになります。
水回りは、使用方法やお手入れ状態が悪いと、劣化も早くなります。
買い手は、汚れ具合を確認して、そのまま使えそうか、交換が必要かを確認したいと思うでしょう。
整理整頓や、水アカ、カビなどをキレイにするなど、
できるだけ綺麗な状態にしておきましょう。
建物以外のポイントも購入可否に影響する
次に、建物以外にも、買い手が気になるポイントをご紹介します。
写真やネットの物件情報だけでは伝わらない情報があり、
それを確かめるために見学にくるという場合もあるでしょう。
匂い・騒音・周辺環境
たとえば、その家の匂いや家の周辺の匂いなどの面や、
周辺地域の喧騒、家の中での音の響き方などの音の面は、
実際に見学してみないと分からないところです。
これらのポイントは、重要でないと思われるかもしれませんが、
買い手にとっては、購入可否に影響を与えるくらい重要なポイントになることがあります。
駅や商業施設、学校までの距離などの利便性や隣の家との距離など、
周辺環境も注意が必要な事項です。
また、塀や、門扉、玄関アプローチなどは、見映えの良い外観、家の雰囲気をつくるという役割もありますが、
プライバシー確保やセキュリティー対策としても大きな意味を持っています。
周辺環境やプライバシー、セキュリティー対策も、買い手にとっては内覧時にチェックしたいポイントです。
メリット・デメリットの説明
さらに、売主側で変えることができないデメリットは、正直に伝えることが必要です。
買い手には、そのデメリットを考慮した上での価格設定であることを説明し、納得してもらうことが可能になるからです。
ただし、家の周辺が騒がしいというデメリットについては、
商業施設に近くて便利というメリットになることもあります。
逆に、閑静な住宅地というメリットは、静かで寂しいというデメリットと考えることもあります。
メリットとデメリットというのは、買い手が求めているものによって変化するものです。
不動産会社から情報をもらおう!
見学をした人からの反響の内容を把握することはとても重要です。
反響の中には、売主側でも変えることができないものもあるでしょう。
しかし、売主側で検討可能なことであれば、把握し、改善に生かすことも可能になります。
さらに、長期間にわたって買い手が決まらない場合などは、
価格改定も検討することも必要になってくるでしょう。
しかし、何度も価格改定することで売れ残りの印象を与えることもありますので、注意が必要です。
これらのことは、不動産会社の意見を聞きながら協議することが必要になってきます。
見学した人の反響や買い手に対するアピールポイントについても、
色々な物件の売却経験を持つ不動産会社であれば、適切な意見が期待できます。
不動産会社に相談しながらアドバイスをしてもらうことが、
売却をスムーズに行うためには重要なことなのです。