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終活の家に関する手続きについて

終活は、残された家族や周囲の人たちのために行なうものです。

遺族にとって大きな問題となる一つが、

故人が所有していた家などの不動産です。

家の所有者や名義人が生前に対処をすることによって、

相続などの問題がスムーズにいくかが決まります。

今回は、家の処分を終活で行なうメリット、

家の処分方法、注意点などについて

不動産はどのような対応をすれば

遺族にとって最適なのかご紹介します。

目次

終活で家の処分をするメリット

生前に家の処分の内容を決めておくと、
いくつかのメリットがあります。

家や不動産の処理を残された家族に任せようと
考えている方は事前に確認しておくと
手続きをスムーズに行うことができます。

節税対策

家の処分の内容が決まっている場合、
節税できる方法があります。

家を所有していると、固定資産税の対象となり、
毎年税金を支払う必要があります。

家を売却して得たお金には譲渡所得税という税金が発生しますが、
手続きをすれば最大3,000万円控除の対象になります。

節税ができて、さらに残された家族のための資金もできてお得です。

遺族への負担

終活で事前に家の処分方法を決めていた場合、
残された家族の負担が軽くなる点もメリットです。

資産には色々な種類がありますが、
家や不動産も資産に含まれ、相続の対象となります。

家の所有者が亡くなったあと、
その家の老朽化が激しい場合には
誰も住まなくなり空き家になる可能性があります。

空き家のまま放っておくと、

・家の解体資金がない
・老朽化が激しいので売却ができない
・税金を支払い続けなければならない

という最悪の状態になる可能性があります。

遺族が家を処分するのか、
遺族が残された家の対応をどうするのか
これらを決めておけば、遺族への負担が軽くなります。

老後の資金

売却で得たお金を老後の生活資金にできることも、
家の処分をするメリットの一つです。

家は、人生においても大きな買い物といえます。

売却すれば、安くはない金額を受け取る事が出来て、
老後の大きな資金になるはずです。

老後の資金に不安がある方は、
家を処分したお金を生活資金に活用することができ、

亡くなったあとは残った老後資金を
遺族に相続できるので安心です。

相続のトラブル

相続で難しい問題が、不動産です。

家の場合は現金などと違い、
平等に分けられるものではありません。

また、相続人が複数いる場合は
実際に相続するとき
分配をめぐってトラブルになるのはよくある話です。

終活で家を処分しておけば、
このような相続の問題がなくなります。

家を売却してできた資金を相続する場合も、
現金になっているのでスムーズに分配することができます。

家の管理の手間

家を処分すれば
家の維持や管理にかかる手間がなくなることも、
メリットになります。

家を空き家のまま放置しておくと、
カビや白アリが発生することもあり、
庭の草が生え放題になって虫や異臭が発生し、
近所迷惑になりかねません。

これらの問題を防止するためには
日頃から管理が必要になります。

メンテナンスには費用もかかります。
さらに、不動産の維持には税金もかかります。

しかし、家を処分しておけば、手間やコストの問題はなくなり
維持・管理に悩むこともなくなります。

終活で家を処分する方法

家を処分する方法というと
売却することが1番に思いつきますが、処分方法はこれだけではありません。

次に、家を処分する方法をご紹介します。

売却

家の処分で最もわかりやすいのが、家の売却です。

売却をすれば、売却して得たお金が老後の生活資金になり、
遺族への相続資産にもなり分配しやすくなります。

家の管理や税金の支払いも不要です。

ただし、家を売却すると住居がなくなるため、
賃貸住宅を探したり、家族と同居するなど
引っ越しをする必要があります。

住み慣れた居住空間がなくなってしまうことや、
引っ越しの手続きが必要なことがデメリットになります。

生前贈与

生前贈与も、便利な処分方法です。

生前贈与とは、不動産の所有者が生存している間に
特定の相手へ贈与をすることです。

相続と違い贈与になるので、相続税は発生せず、
資産の所有者が亡くなってから遺族同士での問題が起きにくいというメリットがあります。

しかし、相続税は発生しませんが
贈与税という税金が発生します。

贈与税の税率は高めになるため、
贈与相手の意見も確認し検討しましょう。

賃貸・リースバック

自宅を賃貸として他の人に貸し出す方法や、
リースバックという方法もあります。

リースバックとは、家を売却し、
その後は買主と賃貸契約をして家賃を払いながら住み続けるという方法です。

それぞれの特徴をご紹介します。

賃貸にすると、定期的な収入が得られるが、
修繕など管理費用がかかります。

リースバックという方法は
税金を支払う必要はないが、家賃を毎月払う必要があります。

どちらの方法にもメリット・デメリットがあります。

終活で家を処分する際の注意点

終活で家を処分する際にまずやることは
家に関する情報を確認することです。

自分の家の資産価値を自分自身も把握しておけば、
その資産をどういった方法で扱えばよいのか
わかりやすくなります。

また、資産価値がわかると
相続税の金額もわかるため、
相続時の手続きもスムーズに行えます。

家を購入するときに作成した書類があれば
家に関する情報が明確に分かります。

登記済権利証や間取り図などが、
どこにあるかを明確にしておくことが重要です。

まとめ

終活について、大きな問題は家をどう処分しようかということです。

家の処分について考えず
そのまま放置しておくと、税金や相続などさまざまな問題が出てきます。

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